挑戦できるプロジェクト
※こちらのプロジェクトは募集を終了しました。ご応募ありがとうございました。
NPO法人 森の生活
森との共生社会をデザイン!森林ツーリズムで地域と人が繋がる仕組みを創出
~森林(自然)エネルギーで自立を目指す環境先進地しもかわに移住し挑戦~

基本情報
| 企業名 | NPO法人 森の生活 |
| 所在地 | 北海道上川郡下川町 |
| 担当者名 | 麻生 翼 |
| 団体HPのURL | http://www.forest-life.org/ |
団体がフォーカスする社会的課題・地域の課題、理想とする地域のビジョン
古来より、自然と人は調和をとりながら生態系をなし、共生してきた。しかし、現在社会においては効率優先の社会が加速していった結果、自然と人との関係が分断され、農山村が衰退し始めている。豊富な森林資源についても、安価な外材との競争や森林の管理体制の未整備により安定的な木材供給が困難となっている。一方で、戦後に植えられた国内の人工林の多くが伐期を迎えつつあるにも関わらず、有効な対策が見出されていない課題を抱えている。また、東日本大震災以後、自然資源の有効活用が必要とされているにも関わらず、それに取り組む体制は未だ不十分である。この問題を放置することは、貴重な森林資源を有する農山村地域の衰退をさらに進めるだけでなく、日本全体の持続可能な社会への足取りを大きく遅らせることを意味する。
町の面積の9割を森林が占める北海道下川町においてもそれは例外ではない。しかし、早くから「切っては植える」の循環型の林業に取り組むとともに、ゼロエミッションを掲げた木材加工産業に注力した結果、先進的な林業地域となるに至った。また環境の側面からも注目され、環境モデル都市にも認定されている。このように、下川町では森林の一次産業、二次産業が基幹産業の1つとして組み立てられたものの、さらに森林資源を有効活用していくことが求められている。その方策の1つが、三次産業としての林業を創出させることである。森林を活用したソフト面での質の高いサービスを提供することで、日本の林業や農山村地域の持続性を高めていくことが緊要である。森林の三次産業を発展させ、一般市民の森林への関心を高めるとともに、高めた関心を活かし、継続して森林と関わりながら人々が暮らすことのできるしくみが必要である。国土の約3分の2を森林が占める日本にあって、この資源をいかに有効に活用できるかが、いま問われている。
理想とするのは、さまざまな人々が森林に関わる社会の中で、健全な農山村のモデル地域としての下川町である。そこでは、森林の一次~三次産業が成熟し、相乗効果を十分に発揮しており、地域住民が誇りを持って心豊かに暮らし、移住定住者も後を絶たない。地域住民も、都市住民も、森がみんなにとって必要不可欠なものであるという認識を持ち、都市住民と相互に協力関係を結んでいる。誰もが安全・安心に暮らせる世界に向けて、農山村である下川町から貢献していきたい。
今回任せるプロジェクトの概要(団体のビジョンや戦略の中での位置づけ、実施背景や対象顧客、目指す状態・成果、このプロジェクトが地域に与えるインパクト、このプロジェクトの独自性など)
森の生活は、持続可能な社会を目指し、多様な人々が森に関わり、自然と調和した豊かな暮らしを持続的に送ることができる社会を下川町を拠点に実現する。そのために、町民、都市住民を対象に、森を活かした体験を提供し、森と人の暮らしをつなげる活動を行っている。
活動内容としては、町民向けの活動と都市住民向けの活動がある。町民が対象の活動としては、町の幼児から高校生までの一貫した森林環境教育や森のある暮らしを提案する講座を実施している。都市住民対象の活動としては、森林・林業体験事業(森林セルフケア、林業体験、蒸留体験など)、北海道モミ精油の製造販売、宿泊施設(森のなかヨックル)の管理運営を行っている。
現在、組織基盤強化を図るために活動のアーカイブと事業モデルの再構築に取り組んでいる。事業の健全な発展を促進するために、平成24年度を目途に、北海道モミ精油の製造販売事業の独立が決まっている。森の生活は、製造販売事業との連携は残しつつ、森林・林業体験と宿泊施設を活かした事業にフォーカスし、集中的に取り組んでいく。今後は、町民対象の事業を通じた町民との関係性強化、都市住民対象の体験・宿泊事業の強化を通じて下川の森のファンづくり(会員化)を図り、都市住民と町内が相互に協力して取り組む仕組みの構築を目指している。
そのような中で、今回のプロジェクトでは、現在取り組んでいる中期事業計画策定の共同制作者として積極的に事務局運営に携わり、森林を活用した体験・宿泊事業の強化と、顧客との関係づくりを予定している。また、町内の森林に町民が触れる場づくりにも関わっていくことで、魅力的な農山村に向けた地域づくりに寄与して頂きたい。
このプロジェクトを通じ、森林資源を活用した持続的な農山村のモデル創出を目指している。下川町の森林を活用した産業育成だけでなく、下川町外のファン(支援者)を獲得することで、持続的な農山村地域へ大きな前進となる。林業先進地である下川町で実績を積んできた森の生活ならではのプロジェクトであり、今後ますます必要となるであろう、日本の有する豊富な森林資源から新たな価値を引き出していくためのモデルとなり得る重要な取り組みである。
本プログラム参加者に期待する役割とプロジェクトの成果目標
【期待する役割】
- 中期事業計画のアドバイザー:中期(3~5年後)のビジョンやその実現のための事業モデルの策定に対して支援や適切に助言を行い、事務局の業務をサポートする。
- 体験・宿泊商品のブラッシュアップおよび開発、販売:森林・林業体験と宿泊施設を有効に活用し、ビジョン実現にとって有効な商品を企画、販売し、事業モデルの確立に貢献する。
- 顧客のサポーター会員化と会員サービス内容考案:体験・宿泊商品をはじめ、顧客や関係者に対するサービスを考案し、継続的に活動に関わり支援するサポーター会員の組織化を促す。
- 町内の森林に町民が関わる場づくり:身近なところに森林と町民が触れ合う機会はあまり多くない。町民が身近な森林と気軽に関われる機会をつくることで、町民自身が森林資源の価値を認識し、次代へ引き継いでいく担い手となるような流れをつくり出していく。
【最終的な成果目標】
- 中期事業計画の策定:団体の中期ビジョンとその実現のための事業モデルが策定されている状態にする。
- 体験・宿泊事業により安定した事業収入を得られるようになる:策定した事業モデルが機能し、体験・宿泊事業が森の生活の収益事業の柱となるよう、収入を増加させる。
- サポーター会員の増加:会員サービスの効果が表れ、サポーター会員が生まれ、会員情報が管理されている状態にする。
- 森林に関わる町民の増加:森林に関わる町民を増やす。また、自分自身が町民から信頼を得られている状態にする。
具体的なプロジェクト内容と期間中の業務ステップ
| 期間 | 1・2ヶ月目 | 3・4ヶ月目 | 5ヶ月目以降 |
|---|---|---|---|
| 参加者に期待する役割 | 事業の現場(森林・林業体験、宿泊施設管理運営、精油製造販売など)のサポート。 事務局業務(会員管理、中期事業計画策定) |
中期事業計画策定のアドバイザー。
体験宿泊商品開発担当。 サポーター会員制度導入に向けた準備。 |
本格的な体験宿泊商品販売。
顧客からの意見聴取と商品のブラッシュアップ。 |
| 期間中の成果目標 | 事業の全体像を理解する。
業務の改善提案。 |
中期計画策定。
顧客ニーズの把握。 ブラッシュアップ、あるいは新規開発された体験宿泊商品の販売活動が実施されている。 サポーター会員制度構築。 |
体験宿泊の事業収入増加。
サポーター会員の増加。 |
今回のプロジェクトでしか得られない経験・スキル等
- 中期計画づくりに携わることで、事業をつくり上げていくプロセスを経験できる。与えられた枠組みのもとで仕事を行うのではなく、枠組みそのものから仕事をつくりあげていく力を養うことができる。団体の未来を左右する大きな責任を背負うことになるが、そのぶん自らの手で社会変革に向けた価値を創出できる環境で活動ができる。
- 農山村に移住して活動することで、現場で暮らすことでしか経験できない数多くの経験とともに農山村地域の課題を肌で体感することができる。
- 森林を活用した多様な事業(トドマツ精油製造、森林セルフケア、森林環境教育、宿泊施設管理運営)を包括的に現場で体験し、そのプログラム作成に関われるめったに無い機会である。
- 森の生活のスタッフは大半が移住者である。今後地域に移住して生活し、活躍するために必要な多くのことについて学ぶことができる。
経営者メッセージ
もう13年前のことです。夏から秋にかけて延べ2ヶ月間、修士課程2年だった私は下川町に住み込み、バイトをしながら移住者への聞き取りを中心に参与観察を行いました。今の言葉を使うと、ある意味自主的にインターンシップをやっていたと言えるのかもしれません。
そして、この町なら自分がやりたいこと——地域の内発的発展から世界の持続可能な発展へ——が実践できる可能性を感じ、『地域の内発的発展における「新住民」の果たす役割——北海道下川町を事例として——』という修士論文を書き上げると同時に下川町役場に就職しました。名古屋出身で地縁も血縁もありませんでしたが、2ヶ月間の滞在の中で既に「つながり」が生まれていました。
そして、2005年に役場を退職し、この法人を設立しました。先の統一地方選では下川町議会議員に立候補し、無投票当選しました。
13年経った今、「この町なら自分がやりたいこと——地域の内発的発展から世界の持続可能な発展へ——が実践できる」という感覚には、試行錯誤し続けた経験のみが残す確かな重みが備わっています。3.11を機に、世界が歴史的な変化の渦に突き進む中で、その変化を良い方向へと促すファシリテーターとなり得るのが下川町であり私たちであるはずです。
かつて私が下川で経験した2ヶ月間が今の私の手応えにつながっているように、今回のインターンシップでの経験があなたの良き人生の財産になることを信じています。
勤務条件
| 勤務頻度 | 週5日(ただし、繁忙期はその限りではない。) |
| 勤務時間 | 9:00-18:00(昼休憩1時間。労働時間8時間) |
| 勤務地 | 北海道上川郡下川町南町444番地2 |
| 活動手当等 | 住宅提供 |
| 現地での生活にかかる費用 | 食費、生活費 |
| 必要な資格・免許等 | 普通自動車免許 |


